HOME » ふくしまと八重 八重が生まれた「時代」 » しんごろう
下郷町、南会津町の郷土料理。「しんごろう」という名前は、この料理を作った「新五郎」さんから名づけられています。
その昔、お正月に神様に供えるもち米がなかった新五郎は、うるち米、くず米をすり鉢で半つきにして丸めたものを竹串に刺し、味噌にすりつぶしたエゴマなどを混ぜ合わせたじゅうねん味噌を塗って、囲炉裏であぶって焼きました。それがおいしいと近所で評判になり、会津に広まったといわれています。
外はこんがりと焼き目が香ばしく、さっくりとした歯ごたえ。中はふんわりとやさしい食感。程よいじゅうねん味噌の甘さが口の中に広がります。12~3歳のころには米俵を4回上げ下げするほど力持ちだった八重も、小腹が空いた時のちょっとしたおやつとして食べたかもしれませんね。