HOME » ふくしまと八重 八重が生まれた「時代」 » 会津伝統野菜
会津地方で古くから人々に親しまれ栽培されてきた野菜で、現在14品目が認定されています。
代表的なものは「会津小菊南瓜(あいづこぎくかぼちゃ)」。直径15cmほどの大きさで、形が小菊の花の形に似ていることから、そう名付けられました。皮が硬いため長期間保存することができ、そのまま貯蔵するだけでなく切干にしたり、囲炉裏の上において乾燥させたり、凍み大根のように凍結乾燥させるなど、冬の保存食として大切にされていました。
戊辰戦争では、籠城中に会津小菊南瓜と青大豆の味噌煮を食べていたといわれています。八重が厳しい籠城戦を生き抜いたのも、会津小菊南瓜のおかげなのかもしれません。他にも甘くて柔らかい「荒久田茎立(あらくだくきたち)」、香り豊かな「雪中あさづき」、甘くて人気があった「真渡瓜(まわたうり)」など、会津伝統野菜は非常にバラエティーに富んでいます。
会津小菊南瓜の味噌煮。籠城戦を支えた伝説の味
これらの野菜は正月料理やひな祭り、田植え、お盆など、年中行事には欠かせないものでした。人々の生活において、神仏との確かなつながりがあったからこそ、絶えることなく作り続けられてきました。