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会津若松市内にある福島県立葵高等学校(旧会津女子高等学校。明治26年開校)には新島八重(旧姓山本)の直筆の書が4点あり、80年以上も大切に保管されてきました。掛け軸が3点、扁額(横に長い額)が1点です。掛け軸のひとつは「明日の夜は 何国の誰か ながむらん 慣れし御城に 残す月影」という和歌です。これは、会津藩が降伏し、開城する前夜、皓々(こうこう)と輝く月に涙しながら、城壁に簪で刻んだといわれる歌で、敗戦の悲しみがにじんでいます。
また「美徳以為飾(美徳を以て飾と為す)」という書は必見です。「私は美しい内面を飾りとして生きる」という八重のメッセージが強く感じられます。これらの書は、平成24年度の若松城天守閣郷土博物館で展示される予定です。
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