八重が学んだ「精神」。新島八重の人生・哲学を育んだ、福島の地。その精神を今に伝える名跡・文物・歴史を紹介します。

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八重の書(会津若松市)

八重の心情を感じ取れる直筆の書

会津若松市内にある福島県立葵高等学校(旧会津女子高等学校。明治26年開校)には新島八重(旧姓山本)の直筆の書が4点あり、80年以上も大切に保管されてきました。掛け軸が3点、扁額(横に長い額)が1点です。掛け軸のひとつは「明日の夜は 何国の誰か ながむらん 慣れし御城に 残す月影」という和歌です。これは、会津藩が降伏し、開城する前夜、皓々(こうこう)と輝く月に涙しながら、城壁に簪で刻んだといわれる歌で、敗戦の悲しみがにじんでいます。

また「美徳以為飾(美徳を以て飾と為す)」という書は必見です。「私は美しい内面を飾りとして生きる」という八重のメッセージが強く感じられます。これらの書は、平成24年度の若松城天守閣郷土博物館で展示される予定です。

八重の書の光景1

八重が「見ためよりも心」という心境を記した書。
(福島県立葵高等学校所蔵)

八重の書の光景2

敗戦の悲しみを詠んだ有名な歌(写真左)。
(福島県立葵高等学校所蔵)

八重の書に関して

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