手塩(てしお)皿(ざら)といわれる浅めに作られた小さい朱塗りの椀に盛られることから「こじゅうのつゆ」となり、訛って「こづゆ」になったといわれています。食材は海産物が手に入りにくい内陸部であるため乾物が中心。江戸時代後期から明治初期にかけて会津藩の武家料理や庶民のごちそうとして広まりました。
現在は正月や祝い事などの冠婚葬祭で、必ず食べられるといっていいほどの代表的なおもてなし料理です。7または9種類の具材の数は、奇数で縁起が良いとされることから。当時はぜいたくな食べ物でしたが、「最高のおもてなしをしたい」という会津の人情から、何杯おかわりしても失礼にならないという習慣が残っています。