八重が生まれた「時代」。新島八重が過ごした幕末〜明治の面影を今に伝える、様々な名跡が福島には残っています。

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きじの里やぶき(矢吹町)

滋養ある旨みがつまった 晴れの日のごちそう

きじの里やぶき

キジのだしが利いたうまみたっぷりのつゆが癖になる「キジそば」

日本昔話『桃太郎』にも出てくるキジ。キジは日本人にとって、昔からなじみの深い鳥です。日本書紀には仁徳天皇が遊猟してキジを獲ったことが記されています。中世以降、仏教の影響で長く肉食は禁じられていましたが、鳥はその禁忌から免れていました。キジ肉は高タンパク・低カロリーで、交通の便が良くなかった時代に、貴重なタンパク源として重宝されていました。

矢吹町には古くからキジが生息し、明治中期には日本で唯一、宮内省管轄の「キジ鳥」狩猟の御猟場となるほどでした。一般の人々の間でも、結婚式などの晴れの日には隣近所の人を招きキジそばが振る舞われ、みんなで祝ったといわれています。
長い歴史があるキジ料理。矢吹町では平成8年、「御猟場構想 きじの里やぶき 推進協議会」が設立されました。安心・安全なキジ肉を提供するため、キジの一次生産から始めようと、50組のつがいの飼育が開始されました。しかし、キジの飼育は大変難しく、成功には至りませんでした。キジの飼育は成功しませんでしたが、キジを使った料理の開発や、昔食べられていたキジ料理の再現などをしています。

キジ肉は淡泊な味わいながらコクがあり、程よく身のしまった食感が魅力。現在も宮中の新年祝賀の儀では、「おきじさま」と呼ばれるキジ酒が振る舞われています。

福島県観光交流局観光交流課
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