HOME » ふくしまと八重 八重が生まれた「時代」 » 法用寺
法用寺には、この御詠歌(ごえいか)があてられています。御詠歌とは、仏教の教えを五・七・五・七・七の和歌と成し、旋律=曲に乗せて唱えるもの。この繊細で素晴らしい和歌に負けない、古き良き趣を感じる外観をしています。
養老4(702)年に徳道上人が建てたと伝えられており、会津では恵隆寺に次いで二番に古いお寺です。大同年間の火災で一度焼失していまい、その後、徳一大師が再建しました。恵日寺の建立まで会津仏教の中心的な役割をはたしており、多くの行者が住んでいたといわれます。
観音堂には、記年銘が明らかな会津最古の厨子が安置されており、国の重要文化財に指定されています。本尊の十一面観音立像は、「観音地蔵合体」姿の荘厳な観音像であったといわれていますが前述の火災で焼失し、現在は火中仏として安置されています。阿吽2体の木造金剛力士像も保管されており、これらも国の重要文化財に指定されています。欅(けやき)の一木彫成像で、平安時代に作られた貴重なものです。会津唯一の三重の塔は、観音堂の左手にある存在感の大きな建物。八重は、この塔に見守られながら育ちました。そして、現在の会津の人々も。現在の塔は、安永元(1872)年に起工し、落慶したものです。これまで二度建て替えをしています。
福島県大沼郡会津美里町雀林字三番山下3554
TEL:0242-56-4882(会津美里町観光協会)