HOME » ふくしまと八重 八重が生まれた「時代」 » 油揚ほうろく焼
城下町三春は古くからお寺が多く、寺院料理である豆腐料理が発達しました。名物の三角油揚げは、鶴が舞鶴城(三春城)の上空を高く飛ぶ姿をかたどっています。その分厚い三角油揚げの切れ目にネギを詰め、ほうろくでこんがり焼き上げたものが、ほうろく焼と呼ばれています。三春で用いられていたほうろくとは、ブリキ製の豆やゴマを炒るためのフライパンのようなものです。 ほうろく焼の歴史は古く、三春藩三代目藩主・秋田輝季が鷹狩の際に食べたところとても気に入ったという逸話があるほど。春はふきのとう味噌、夏は山椒味噌、秋・冬は柚子味噌と、季節の味噌をつけて食べるのが一般的です。外はこんがり、中はふっくらジューシーで、季節の味噌が風味をより一層引き立てます。